思い出の寝台特急あかつき(京都-長崎)《復活してほしい夜行列車34》
長崎へ直通した寝台特急「あかつき」の廃止は、西九州新幹線が開業する14年前でした。
新幹線全通による発展的解消ならまだ仕方ないともいえますが、利用者減少による廃止だったのは寂しいことでした。
値段相応のサービスだったのか、夜行列車ならではの利点は伸ばせなかったのか。唯一残るサンライズで、同じ轍を踏まないよう願うばかりです。
※関連記事 夜行復活で長距離移動のグレート・リセット 復活してほしい夜行列車の魅力 ドリームにちりん宮崎空港行 ムーンライトながらに復活してほしい理由 復活してほしいムーンライト信州 サンライズ瀬戸で目覚めたら琴平 ありがとう14系客車夜行急行
▼2008年春の廃止を知り、長崎から「あかつき」に乗った。東京圏の駅に慣れていると、暗めのホームにも旅情を感じてしまう。
▼まだホームのKIOSKもやっていた。新聞棚は、一般紙が6つ、スポーツ紙が5つ。今日は売り切れたのか、もう引き上げたのか。
▼始発駅で自分の寝台を探す。この時間の出発なので、既にロールカーテンは降りている。しかし発車時には開けて、通路の補助イスから暗い外を眺めるのが習慣だった。
▼前方へ行くと、レガートシート車が目立つ。関西-九州夜行にあった座席車は、旅に変化がつくし、フルリクライニングなのでよかった。客車6両で、19:47長崎発車。
▼夜行列車ではやはり夜景が楽しみ。また九州の駅通過は、鳴り続ける通過警報音のドップラー効果を聞くのも楽しみだった。
▼21:48鳥栖着。熊本発「なは」と併結し19分停車する。ここではホーム上屋と寝台車は違和感なく、普通電車だけが別世代のよう。
▼最盛期は7往復も行き交ったという「あかつき」が、今や「あかつき+なは」で細々と走るのみになってしまった。
▼翌朝、7:53京都着。壮大なホームが旅のフィナーレを飾ってくれた。こんな関西-九州直通夜行列車が、再び走る夢をずっと持っていたい。ありがとう、さらば寝台特急あかつき。
撮影地 京都府京都市下京区東塩小路釜殿町
△カメラ Canon PowerShot S3 IS
△紀行日 2008/1/6(土)~6(日)
▽Webサイト 線路端紀行
※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
(1)夜行列車 旅が味わえる魅力
(2)夜行列車 週末に遠出できる魅力
(3)夜行列車 早朝から動ける魅力
(4)夜行列車 気軽に使える魅力
(5)夜行列車 安心して寝られる魅力
(6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
(7)夜行列車 利用者からみた欠点
(8)夜行列車 鉄道会社の事情
(9)夜行列車 これからの夢
(10)夜行列車 個人的な興味 [1] [2] [3]
(11)思い出の ムーンライトながら
(12)思い出の ムーンライトえちご
(13)思い出の ムーンライト信州
(14)思い出の 夜行急行はまなす
(15)思い出の 夜行特急まりも
(16)思い出の 夜行特急オホーツク
(17)思い出の 夜行特急利尻
(18)思い出の 寝台特急北斗星
(19)思い出の 寝台特急はくつる
(20)思い出の 寝台特急あけぼの
(21)思い出の 夜行急行能登
(22)思い出の 寝台特急北陸
(23)思い出の 寝台急行きたぐに
(24)思い出の 夜行急行ちくま
(25)思い出の 夜行急行アルプス
(26)思い出の 寝台急行銀河
(27)思い出の 寝台特急あさかぜ
(28)思い出の 寝台特急さくら
(29)思い出の 寝台特急はやぶさ
(30)思い出の 寝台特急出雲
(31)思い出の 寝台特急日本海
(32)思い出の 寝台特急トワイライトエクスプレス
(33)思い出の 寝台特急なは
(34)思い出の 寝台特急あかつき
(35)思い出の 夜行特急ドリームつばめ
(36)思い出の 夜行特急ドリームにちりん
(37)夜行列車 駅発車案内表示
(38)夜行列車 駅ホームで発車を待つ
(39)夜行列車 車内で気ままに過ごす
(40)夜行列車 去りゆくテールランプ
« 思い出の寝台特急なは(新大阪-西鹿児島)《復活してほしい夜行列車33》 | トップページ | 思い出の夜行特急ドリームつばめ(博多-西鹿児島)《復活してほしい夜行列車35》 »
「60_夜行紀行」カテゴリの記事
- 復活してほしい夜行列車(40) 去りゆく夜行列車のテールランプ(2024.08.24)
- 復活してほしい夜行列車(39) 夜行列車内で気ままに過ごす(2024.08.24)
- 復活してほしい夜行列車(38) 駅ホームで夜行列車の発車を待つ(2024.08.17)
- 復活してほしい夜行列車(37) 夜行列車の駅発車案内表示(2024.08.17)
- 思い出の夜行特急ドリームにちりん(博多-宮崎空港)《復活してほしい夜行列車36》(2024.08.10)
コメント
« 思い出の寝台特急なは(新大阪-西鹿児島)《復活してほしい夜行列車33》 | トップページ | 思い出の夜行特急ドリームつばめ(博多-西鹿児島)《復活してほしい夜行列車35》 »
「あかつき」のレガートシート車の鮮やかな塗装はすごく印象に残っています。
最盛期には7往復も運行されていたんですね。
今でも幅広い客層に対応した魅力的な車両を導入して関西~九州直通の夜行列車を運行すれば、人気が出ると思うのですが、赤字になりそうなことはやらないでしょうから、難しいでしょうか。
投稿: MIRUMIRU | 2024/08/03 16:27
★MIRUMIRUさん
かつては新幹線が開業しても、在来線直通が残ったものですが、最近はドライになりましたね。
訪日客も増えているし、環境もアピールできるでしょうし、攻めに転じてほしいです。
投稿: ひょうたん山@管理人 | 2024/08/03 19:11
子供の頃、馴染みの無い関西地区のブルートレインは憧れの的でした。
車内の牧歌的な風景は懐かしい感じがします。
海外の夜行列車等を参考して再構築してみたら良いのではないでしょうか。
投稿: 汽車空間 | 2024/08/05 22:35
★汽車空間さん
欧州での「飛び恥」という感覚には注目していまいますね。
日本でその感覚を持てる人はいるかなぁ。ビニールやプラをいまだにバンバン使う自分など欧州にはほど遠く・・・。
投稿: ひょうたん山@管理人 | 2024/08/06 23:27
長崎駅も変わりましたね、いい意味での昭和の風情が残っていたような。
投稿: イチロー | 2024/08/11 05:44
★イチローさん
昭和の風情といえば、長崎港まで伸びていた線路も見てみたかったです。。
投稿: ひょうたん山@管理人 | 2024/08/11 22:24