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2024年8月

2024/08/24

復活してほしい夜行列車(40) 去りゆく夜行列車のテールランプ

 夜行列車だけではないですが、テールランプはみな赤色に決まっているようです。

 赤く光る夜行列車の最後尾を見ていると、何となくもの悲しく感じたのは、走り去るものだったからでしょうか。それとも消えゆく存在だったからでしょうか。

 今まで数々の夜行列車が去っていきましたが、最後に残る「サンライズ」へせめてもの希望を託して、この夏のシリーズを終わりたいと思います。

※関連記事 夜行復活で長距離移動のグレート・リセット 復活してほしい夜行列車の魅力 ドリームにちりん宮崎空港行 ムーンライトながらに復活してほしい理由 復活してほしいムーンライト信州 サンライズ瀬戸で目覚めたら琴平 ありがとう14系客車夜行急行

 

 

 

▼北海道は、札幌と4方面が夜行列車で結ばれ広域移動に便利だったが、すべて去っていった。鉄道の貴重なメリットは失われ、広い道内の移動はつくづく不便になったと思う。これでは旅人は皆レンタカーなどに流れるしかない・・・。【札幌駅】
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▼夜半の駅で大休止する快速ムーンライト。関東や関西から各地へ向かったムーンライト群と旅人は、どこへ去ったのだろう。手軽に安く旅が出来た夜行快速を打ち止めにするとは、鉄道は若い旅人を育てる気はもう無いということか・・・。【高崎駅】
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▼鮮やかなマークも新幹線開業前に去っていった。開業後は新幹線を使って欲しいのはわかるけれど、今の鉄道は極端な気がする。軌間が異なり経営も分かれ、ますます分断される全国鉄道はそろそろ考え直す時ではないかと・・・。【高崎駅】
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▼端頭式ホームの上野駅といえば、石川啄木の俳句が似合っていたが、遠いふるさとから着く夜行列車はもう無くなった。人が減るばかりの日本では、今は交わらない在来線と新幹線は一体にならないと、将来鉄道はもたないのではないか・・・。【上野駅】
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▼欧州で夜行列車が復活している情報も見るが、日本ではまだ聞こえてこない。去年や今年のような酷暑の夏が続くと、せめて交通機関は選びたい気もする。環境のことがもっとアピールされてもいいのではないか・・・。【東京駅】
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▼最近目立つ運転手不足のためにも、何台も夜行バスを走らせる代わりに夜行列車を設定してはどうだろう。夜通し一人の腕に頼るバスよりも、レールを走る列車の方が安心感があると、もっとアピールできるような気もする・・・。【浜松駅】
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▼関西からの夜行列車が全滅した後、「WEST EXPRESS 銀河」で夜行が登場したのには驚いた。旅と地方をセットで盛り上げようと、よく考えられたと思う。この夏の夜行「アルプス」共々、定期的に各方面へ走るようせめて応援したい・・・。【新大阪駅】
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▼脳裏にはいつまでも残るけれど、国鉄の面影を残す夜行列車が走る時代は、完全に過ぎ去った。新しい夜行に継がれれば前向きになれるのだが、サンライズしか続いていない状況は本当に心細い。それでも「夜は必ず明ける」のを信じていたい・・・。【門司駅】
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撮影地 福岡県北九州市門司区中町

 

 

 

 

 

△紀行日 乗車列車
 ①2006/8/16 はなたび利尻[札幌→稚内]
 ②2002/10/13 ムーンライトえちご[新宿→新潟]
 ③2003/11/29 北陸(駅撮影のみ)
 ④2009/8/10 能登(駅撮影のみ)
 ⑤2006/4/30 銀河[東京→大阪]
 ⑥2007/1/1 ムーンライトながら[東京→大垣]
 ⑦2003/4/30 なは[新大阪→西鹿児島]
 ⑧2005/1/2 さくら[東京→長崎]

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※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
 (1)夜行列車 旅が味わえる魅力
 (2)夜行列車 週末に遠出できる魅力
 (3)夜行列車 早朝から動ける魅力
 (4)夜行列車 気軽に使える魅力
 (5)夜行列車 安心して寝られる魅力
 (6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
 (7)夜行列車 利用者からみた欠点
 (8)夜行列車 鉄道会社の事情
 (9)夜行列車 これからの夢
(10)夜行列車 個人的な興味 [1][2] [3]

(11)思い出の ムーンライトながら
(12)思い出の ムーンライトえちご
(13)思い出の ムーンライト信州
(14)思い出の 夜行急行はまなす
(15)思い出の 夜行特急まりも
(16)思い出の 夜行特急オホーツク
(17)思い出の 夜行特急利尻
(18)思い出の 寝台特急北斗星
(19)思い出の 寝台特急はくつる
(20)思い出の 寝台特急あけぼの

(21)思い出の 夜行急行能登
(22)思い出の 寝台特急北陸
(23)思い出の 寝台急行きたぐに
(24)思い出の 夜行急行ちくま
(25)思い出の 夜行急行アルプス
(26)思い出の 寝台急行銀河
(27)思い出の 寝台特急あさかぜ
(28)思い出の 寝台特急さくら
(29)思い出の 寝台特急はやぶさ
(30)思い出の 寝台特急出雲

(31)思い出の 寝台特急日本海
(32)思い出の 寝台特急トワイライトエクスプレス
(33)思い出の 寝台特急なは
(34)思い出の 寝台特急あかつき
(35)思い出の 夜行特急ドリームつばめ
(36)思い出の 夜行特急ドリームにちりん
(37)夜行列車 駅発車案内表示
(38)夜行列車 駅ホームで発車を待つ
(39)夜行列車 車内で気ままに過ごす
(40)夜行列車 去りゆくテールランプ

 

 

 

 

 

復活してほしい夜行列車(39) 夜行列車内で気ままに過ごす

 フェリー船内には到底かなわないとはいえ、夜行列車の狭い車内でもそれなりに時間の過ごし方を選べました。

 人それぞれでしょうが、自分は長い夜行列車の乗車時間も苦にならない方です。車窓を眺めるのが好きなのと、本でも読んでいれば暇なく過ごせました。そもそも乗っているだけで目的地へ運んでくれるので、車内で過ごすことは全てがプラスαともいえました。

 こんな有難い夜行列車が、どうか夜行フェリー共々日本に残り続けますように、と毎日願っているところです。

※関連記事 夜行復活で長距離移動のグレート・リセット 復活してほしい夜行列車の魅力 ドリームにちりん宮崎空港行 ムーンライトながらに復活してほしい理由 復活してほしいムーンライト信州 サンライズ瀬戸で目覚めたら琴平 ありがとう14系客車夜行急行

 

 

 

▼各地に夜行急行が走っていた頃、よく見かけた国鉄14系座席車。空いていればボックス席にしてエビ寝するのが至福だった…。混んでいれば輸送力列車として詰め込まれたが夜の移動はできた…。ほかに夜行列車の設備として良い面はなかったが、数々の旅の思い出を作ってくれたので今となっては感謝するしかない。
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▼B寝台車に乗れるようになって、初めて横になった時の感動が忘れられない。こんな楽な姿勢で列車の旅が出来るんだと。簡素で広くはないけれど、ここで寝たり本読んだりメモしたり、二段式なら最低限有効な時間を過ごせた。
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▼B寝台車の通路側には、簡単な折りたみイスがあるのが良心的だった。始発駅で、ビール片手に旅立ちで乾杯した時。寝静まった頃、夜の停車駅でヒーター音だけが聞こえてきた時。夜旅の良さは何気ない時にあった。
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撮影地 北海道旭川市宮下通

 

 

 

▼夜行列車にはフリースペースがあったりして、気分転換できたのも助かった。とはいえ夜行列車がにぎわっていた90年前後は、そんなスペースも席を確保できない人たちで占拠されていたが…。
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▼もうはるか昔のことに感じてしまう、寝台特急ロビーカーのにぎわい。国鉄車両を改装するだけで走らせることが出来た時代の産物だったのか。日本の幹線には気ままに乗れるこんな列車が行き交っていた、豊かな時代があった。
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▼長崎本線肥前飯田で運転停車、特急かもめの行き違いを待つ。夜が明けると、最後尾でずっと景色を眺めることもあった。走り去るレール、続く架線、流れる沿線を見ているだけで、日本の広さを感じることが出来た優雅な旅。
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▼ずっと寝台にいて少し体がなまったら、デッキに立って外を眺めることもあった。客室内と違い走行音がよく聞こえるので、ここもまた楽しい。今になってみると、寝台特急の車内放送音を録音しておきたかったと思う。
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▼夜行列車で感じた最高のゼイタクは、私は個室ではなくて解放B寝台で昼間のゴロ寝だった。移動する時間が旅だとしたら、夜行列車とはなんと長い時間旅を味わえたことだろう。かつての浜田行や西鹿児島行の、はるかな旅路が忘れられない。
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△紀行日 乗車列車
 ①2016/2/22 はまなす[函館→青森]
 ②2003/5/4 はやぶさ[熊本→東京]
 ③2003/12/31 オホーツク[札幌→網走]
 ④2005/5/6 オホーツク[札幌→網走]
 ⑤2005/1/1 さくら[東京→長崎]
 ⑥2005/1/2 さくら[東京→長崎]
 ⑦2008/12/31 はやぶさ[熊本→東京]
 ⑧2005/1/2 さくら[東京→長崎]

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※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
 (1)夜行列車 旅が味わえる魅力
 (2)夜行列車 週末に遠出できる魅力
 (3)夜行列車 早朝から動ける魅力
 (4)夜行列車 気軽に使える魅力
 (5)夜行列車 安心して寝られる魅力
 (6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
 (7)夜行列車 利用者からみた欠点
 (8)夜行列車 鉄道会社の事情
 (9)夜行列車 これからの夢
(10)夜行列車 個人的な興味 [1][2] [3]

(11)思い出の ムーンライトながら
(12)思い出の ムーンライトえちご
(13)思い出の ムーンライト信州
(14)思い出の 夜行急行はまなす
(15)思い出の 夜行特急まりも
(16)思い出の 夜行特急オホーツク
(17)思い出の 夜行特急利尻
(18)思い出の 寝台特急北斗星
(19)思い出の 寝台特急はくつる
(20)思い出の 寝台特急あけぼの

(21)思い出の 夜行急行能登
(22)思い出の 寝台特急北陸
(23)思い出の 寝台急行きたぐに
(24)思い出の 夜行急行ちくま
(25)思い出の 夜行急行アルプス
(26)思い出の 寝台急行銀河
(27)思い出の 寝台特急あさかぜ
(28)思い出の 寝台特急さくら
(29)思い出の 寝台特急はやぶさ
(30)思い出の 寝台特急出雲

(31)思い出の 寝台特急日本海
(32)思い出の 寝台特急トワイライトエクスプレス
(33)思い出の 寝台特急なは
(34)思い出の 寝台特急あかつき
(35)思い出の 夜行特急ドリームつばめ
(36)思い出の 夜行特急ドリームにちりん
(37)夜行列車 駅発車案内表示
(38)夜行列車 駅ホームで発車を待つ
(39)夜行列車 車内で気ままに過ごす
(40)夜行列車 去りゆくテールランプ

 

 

 

 

 

2024/08/17

復活してほしい夜行列車(38) 駅ホームで夜行列車の発車を待つ

 夜行列車に乗るために、ホームで長時間待った時代もありました。

 一番思い出深いのは165系急行型電車時代の大垣夜行で、東京駅や品川駅のホームにどれだけ並んだことでしょう。でも旅はそこから始まっていました。スマホも無い時代でしたが、並びながら雑誌読んだり時刻表めくったり同行者と話したり・・・。

 「何かを失うことは、何かを得ること」とも言われますが、逆に「デジタル化で便利さを得ることは、何かを失うこと」にはなっていないかと、最近心配したりします。

※関連記事 夜行復活で長距離移動のグレート・リセット 復活してほしい夜行列車の魅力 ドリームにちりん宮崎空港行 ムーンライトながらに復活してほしい理由 復活してほしいムーンライト信州 サンライズ瀬戸で目覚めたら琴平 ありがとう14系客車夜行急行

 

 

 

▼周遊券時代に多く使った夜行急行は、よく始発駅で自由席に並んだ。指定席や寝台になると途中駅からの乗車でも良くなったが、旅立ちの気分は今一つ盛り上がらない気がした。【上野駅】
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▼指定席や寝台は並ぶ必要もないから、発車前ギリギリに着いたりする。でもすぐ発車してしまうと、物足りない気がしたのはなぜだろう。旅は、単なる移動ではないということか。【上野駅】
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▼ターミナル駅は工事が途切れない。そんなホームからの旅立ちは、旅の風情に欠けると思うのはゼイタクなのかも…。【新宿駅】
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▼九州行夜行の隣りからは、北への新幹線が発車していく。中心駅ホームならではの発車光景にも見とれた。【東京駅】
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▼夜行快速では、途中駅で長時間停車があったりした。コンビニへ走る人、ジュース買う人、タバコ吸う人、一息つく寝られない人、自分のように夜も撮る人、夜中のホームに様々な人たちがいた。【浜松駅】
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▼夜行列車の最終期には、乗り納めの人たちも多く見かけた。そんな時は、やはりホームへの列車入線から見たいもの。【下関駅】
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▼良くも悪くも九州ブルトレ末期の特徴だった併結列車。ホームは、併合・解放が見られる人気舞台にもなっていた。【鳥栖駅】
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▼東京まで直通列車で行くことが出来た各地の駅ホーム。長年にわたり築かれたその役割と意味を忘れずにいたい。【熊本駅】
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撮影地 熊本県熊本市西区春日

 

 

 

 

 

△紀行日 乗車列車
 ①2002/8/12 はくつる[上野→青森]
 ②2003/11/29 北陸(駅撮影のみ)
 ③2005/1/1 さくら[東京→長崎]
 ④2009/7/19 ムーンライト信州[新宿→白馬]
 ⑤2007/1/1 ムーンライトながら[東京→大垣]
 ⑥2005/1/3 あさかぜ[下関→東京]
 ⑦2005/1/2 さくら[東京→長崎]
 ⑧2003/5/4 はやぶさ[熊本→東京]

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※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
 (1)夜行列車 旅が味わえる魅力
 (2)夜行列車 週末に遠出できる魅力
 (3)夜行列車 早朝から動ける魅力
 (4)夜行列車 気軽に使える魅力
 (5)夜行列車 安心して寝られる魅力
 (6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
 (7)夜行列車 利用者からみた欠点
 (8)夜行列車 鉄道会社の事情
 (9)夜行列車 これからの夢
(10)夜行列車 個人的な興味 [1][2] [3]

(11)思い出の ムーンライトながら
(12)思い出の ムーンライトえちご
(13)思い出の ムーンライト信州
(14)思い出の 夜行急行はまなす
(15)思い出の 夜行特急まりも
(16)思い出の 夜行特急オホーツク
(17)思い出の 夜行特急利尻
(18)思い出の 寝台特急北斗星
(19)思い出の 寝台特急はくつる
(20)思い出の 寝台特急あけぼの

(21)思い出の 夜行急行能登
(22)思い出の 寝台特急北陸
(23)思い出の 寝台急行きたぐに
(24)思い出の 夜行急行ちくま
(25)思い出の 夜行急行アルプス
(26)思い出の 寝台急行銀河
(27)思い出の 寝台特急あさかぜ
(28)思い出の 寝台特急さくら
(29)思い出の 寝台特急はやぶさ
(30)思い出の 寝台特急出雲

(31)思い出の 寝台特急日本海
(32)思い出の 寝台特急トワイライトエクスプレス
(33)思い出の 寝台特急なは
(34)思い出の 寝台特急あかつき
(35)思い出の 夜行特急ドリームつばめ
(36)思い出の 夜行特急ドリームにちりん
(37)夜行列車 駅発車案内表示
(38)夜行列車 駅ホームで発車を待つ
(39)夜行列車 車内で気ままに過ごす
(40)夜行列車 去りゆくテールランプ

 

 

 

 

 

復活してほしい夜行列車(37) 夜行列車の駅発車案内表示

 夜行列車に乗る前に一度は確認する、駅ホームの発車案内表示。

 近郊の行先が表示される中、これから向かう遠方の駅名を見つけた時、旅先へと気持ちは高ぶります。かつてのパタパタ回転表示はすっかり消え、最近は液晶のような表示も広まるようで、LED表示といえども安泰ではないのかもしれません。

 「思い出の夜行列車シーズ」ですが、デジカメ時代の写真は一旦終了です。いつの日か、八甲田・津軽・上諏訪夜行・新宮夜行などを、フィルムから発掘したいとは思いますが…。この夏の残りは、夜行列車の話題ごとに落穂ひろいしてみます。

※関連記事 夜行復活で長距離移動のグレート・リセット 復活してほしい夜行列車の魅力 ドリームにちりん宮崎空港行 ムーンライトながらに復活してほしい理由 復活してほしいムーンライト信州 サンライズ瀬戸で目覚めたら琴平 ありがとう14系客車夜行急行

 

 

 

▼暗い時間帯に乗り込む列車に、どれだけ明朝の輝きを期待したことだろう。その期待の行先が案内表示に見えている。【札幌駅】
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▼列車愛称は、有ると無いとでは大違いな気がする。その地域や夜行にふさわしい名が、旅のイメージを湧かせた。【青森駅】
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▼次第に駅ホームの行先案内が近郊中心になるなか、そこを飛び出して走る夜行列車の存在は薄らいでいった。【新潟駅】
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▼帰宅客のための行先表示と並んで、明朝着く行先が表示される。空港の案内とはまた違った感覚が味わえた。【新宿駅】
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▼まだ17:50発「のぞみ81号」に乗れば今晩中に博多に着くが、18:03発「さくら」で一晩かけて行くことにも意味があった。【東京駅】
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▼これから停まる各駅を律儀に伝えていた案内表示。乗る人は、そのうちの一駅に注目していたに違いない。【新大阪駅】
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▼「急行」も消え、いくらも特別ではない「特別急行」ばかりになったが、寝台特急だけは特別な列車だった。【下関駅】
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▼全国の各都市を直通で、寝ている間に運んでくれた寝台特急。その便利さは今も消えていないはずと思う。【長崎駅】
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撮影地 長崎県長崎市

 

 

 

 

 

△紀行日 乗車列車
 ①2006/8/16 はなたび利尻[札幌→稚内]
 ②2004/8/8 はまなす[青森→札幌]
 ③2008/5/1 きたぐに[新潟→大阪] 
 ④2009/7/19 ムーンライト信州[新宿→白馬]
 ⑤2005/1/1 さくら[東京→長崎] 
 ⑥2003/4/30 なは[新大阪→西鹿児島]
 ⑦2005/1/3 あさかぜ[下関→東京]
 ⑧2008/1/5 あかつき[長崎→京都]

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※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
 (1)夜行列車 旅が味わえる魅力
 (2)夜行列車 週末に遠出できる魅力
 (3)夜行列車 早朝から動ける魅力
 (4)夜行列車 気軽に使える魅力
 (5)夜行列車 安心して寝られる魅力
 (6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
 (7)夜行列車 利用者からみた欠点
 (8)夜行列車 鉄道会社の事情
 (9)夜行列車 これからの夢
(10)夜行列車 個人的な興味 [1][2] [3]

(11)思い出の ムーンライトながら
(12)思い出の ムーンライトえちご
(13)思い出の ムーンライト信州
(14)思い出の 夜行急行はまなす
(15)思い出の 夜行特急まりも
(16)思い出の 夜行特急オホーツク
(17)思い出の 夜行特急利尻
(18)思い出の 寝台特急北斗星
(19)思い出の 寝台特急はくつる
(20)思い出の 寝台特急あけぼの

(21)思い出の 夜行急行能登
(22)思い出の 寝台特急北陸
(23)思い出の 寝台急行きたぐに
(24)思い出の 夜行急行ちくま
(25)思い出の 夜行急行アルプス
(26)思い出の 寝台急行銀河
(27)思い出の 寝台特急あさかぜ
(28)思い出の 寝台特急さくら
(29)思い出の 寝台特急はやぶさ
(30)思い出の 寝台特急出雲

(31)思い出の 寝台特急日本海
(32)思い出の 寝台特急トワイライトエクスプレス
(33)思い出の 寝台特急なは
(34)思い出の 寝台特急あかつき
(35)思い出の 夜行特急ドリームつばめ
(36)思い出の 夜行特急ドリームにちりん
(37)夜行列車 駅発車案内表示
(38)夜行列車 駅ホームで発車を待つ
(39)夜行列車 車内で気ままに過ごす
(40)夜行列車 去りゆくテールランプ

 

 

 

 

 

2024/08/10

思い出の夜行特急ドリームにちりん(博多-宮崎空港)《復活してほしい夜行列車36》

 かつて九州島内では、鹿児島・日豊の両本線に夜行列車が走り、旅行には重宝したものでした。

 急行日南が「ドリームにちりん」になって宮崎までに短縮されたものの、長い日豊本線に夜行が残ったことにひと安心したこともあります。

 しかしそれもつかの間、2011年春に廃止されて九州島内から定期夜行列車は消滅。九州までも列車旅の選択肢は狭まってしまい、旅人にとってショッキングな出来事でした…。

※関連記事 夜行復活で長距離移動のグレート・リセット 復活してほしい夜行列車の魅力 ドリームにちりん宮崎空港行 ムーンライトながらに復活してほしい理由 復活してほしいムーンライト信州 サンライズ瀬戸で目覚めたら琴平 ありがとう14系客車夜行急行

 

 

 

▼来春で消えてしまうというので、2010年大晦日に博多から「ドリームにちりん」に乗り込んだ。
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▼門司港発着の急行日南時代に比べて、便利になっていた日豊本線の夜行列車。
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▼小倉から逆方向へ。783系ハイパーサルーンの夜行列車は、センターデッキのため客室の落ち着いた感じがよかった。
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▼九州特急独特の銀色に輝くデッキ。車両に乗り込んだ時の第一印象を強くしていた。
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▼新年を迎え、1:30大分着。終電の役割を終えて車内は完全に夜行列車の雰囲気へ。
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▼数少なくなっていた深夜時間帯の窓口営業。ネット販売比率が高まり、そのうち窓口は消えゆく運命だろうか。
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▼上下の夜行列車が行き合う光景には見入ったものだった。朝になると、列車は別世界を走り、乗客はそれぞれの一日が始まる。様々な人生を乗せた列車が一時ここに集っているのは、何の偶然かと。
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▼6:35終着宮崎空港着。急行日南では宮崎以南の車窓が楽しみだったが、「ドリームにちりん」は空港連絡特急としての役割が加わっていた。ありがとう、さらば夜行特急ドリームにちりん。
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撮影地 宮崎県宮崎市赤江

 

 

 

 

 

△カメラ Canon PowerShot SX10 IS
△紀行日 2010/12/31(金)~2011/1/1(土)

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※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
 (1)夜行列車 旅が味わえる魅力
 (2)夜行列車 週末に遠出できる魅力
 (3)夜行列車 早朝から動ける魅力
 (4)夜行列車 気軽に使える魅力
 (5)夜行列車 安心して寝られる魅力
 (6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
 (7)夜行列車 利用者からみた欠点
 (8)夜行列車 鉄道会社の事情
 (9)夜行列車 これからの夢
(10)夜行列車 個人的な興味 [1] [2] [3]

(11)思い出の ムーンライトながら
(12)思い出の ムーンライトえちご
(13)思い出の ムーンライト信州
(14)思い出の 夜行急行はまなす
(15)思い出の 夜行特急まりも
(16)思い出の 夜行特急オホーツク
(17)思い出の 夜行特急利尻
(18)思い出の 寝台特急北斗星
(19)思い出の 寝台特急はくつる
(20)思い出の 寝台特急あけぼの

(21)思い出の 夜行急行能登
(22)思い出の 寝台特急北陸
(23)思い出の 寝台急行きたぐに
(24)思い出の 夜行急行ちくま
(25)思い出の 夜行急行アルプス
(26)思い出の 寝台急行銀河
(27)思い出の 寝台特急あさかぜ
(28)思い出の 寝台特急さくら
(29)思い出の 寝台特急はやぶさ
(30)思い出の 寝台特急出雲

(31)思い出の 寝台特急日本海
(32)思い出の 寝台特急トワイライトエクスプレス
(33)思い出の 寝台特急なは
(34)思い出の 寝台特急あかつき
(35)思い出の 夜行特急ドリームつばめ
(36)思い出の 夜行特急ドリームにちりん
(37)夜行列車 駅発車案内表示
(38)夜行列車 駅ホームで発車を待つ
(39)夜行列車 車内で気ままに過ごす
(40)夜行列車 去りゆくテールランプ

 

 

 

 

 

思い出の夜行特急ドリームつばめ(博多-西鹿児島)《復活してほしい夜行列車35》

 夜行急行「かいもん」が787系「ドリームつばめ」に変わったとき、新時代の夜行電車が誕生したことを実感したものでした。

 今では、博多-鹿児島中央間は最速1時間十数分で着く時代になり、夜行の意味も消えたかのようです。それでも、新幹線が停まらない駅もあったり、景色の良さは新幹線では味わえないので、門司港から夜行列車が毎週末走ったりすると旅のバリエーションが増えてうれしい気もしますが…。

 今回は、深夜の出水駅を発車していったドリームつばめです。

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▼夜半過ぎの出水駅。国鉄スタイルのままのような改札口が、深夜特急の発着を待つ。
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▼1:00、出水駅に到着した787系「ドリームつばめ」。この輝くエントランスが、夜行列車のものとは思えなかった。
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▼九州のメインラインとして、鹿児島本線が昼夜問わず輸送体制を整えていたのは頼もしかった。
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▼新幹線開業以前、西鹿児島まで昼行特急のビュッフェ営業も行っていた意気込みに、皆エールを送っただろう。
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▼まだ方向幕世代だった787系。「ドリームつばめ」名称の由来は、やはり夜行バスドリーム号だろうか。
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▼夜行列車のために造られたのではないかと思ってしまう787系の灯り。とはいえボックス席の寝心地はいかばかりか…。
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▼1:03、上り「ドリームつばめ」博多行発車。鹿児島本線に毎晩夜行電車が走っていたことを、私たちは忘れない。ありがとう、さらば夜行特急ドリームつばめ。
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▼次の4:36発下り「ドリームつばめ」西鹿児島行まで、出水駅ホームは再び静けさに包まれる。
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撮影地 鹿児島県出水市上鯖渕

 

 

 

 

 

△カメラ FUJIFILM FinePix4500
△紀行日 2003/5/2(金)

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※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
 (1)夜行列車 旅が味わえる魅力
 (2)夜行列車 週末に遠出できる魅力
 (3)夜行列車 早朝から動ける魅力
 (4)夜行列車 気軽に使える魅力
 (5)夜行列車 安心して寝られる魅力
 (6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
 (7)夜行列車 利用者からみた欠点
 (8)夜行列車 鉄道会社の事情
 (9)夜行列車 これからの夢
(10)夜行列車 個人的な興味 [1] [2] [3]

(11)思い出の ムーンライトながら
(12)思い出の ムーンライトえちご
(13)思い出の ムーンライト信州
(14)思い出の 夜行急行はまなす
(15)思い出の 夜行特急まりも
(16)思い出の 夜行特急オホーツク
(17)思い出の 夜行特急利尻
(18)思い出の 寝台特急北斗星
(19)思い出の 寝台特急はくつる
(20)思い出の 寝台特急あけぼの

(21)思い出の 夜行急行能登
(22)思い出の 寝台特急北陸
(23)思い出の 寝台急行きたぐに
(24)思い出の 夜行急行ちくま
(25)思い出の 夜行急行アルプス
(26)思い出の 寝台急行銀河
(27)思い出の 寝台特急あさかぜ
(28)思い出の 寝台特急さくら
(29)思い出の 寝台特急はやぶさ
(30)思い出の 寝台特急出雲

(31)思い出の 寝台特急日本海
(32)思い出の 寝台特急トワイライトエクスプレス
(33)思い出の 寝台特急なは
(34)思い出の 寝台特急あかつき
(35)思い出の 夜行特急ドリームつばめ
(36)思い出の 夜行特急ドリームにちりん
(37)夜行列車 駅発車案内表示
(38)夜行列車 駅ホームで発車を待つ
(39)夜行列車 車内で気ままに過ごす
(40)夜行列車 去りゆくテールランプ

 

 

 

 

 

2024/08/03

思い出の寝台特急あかつき(京都-長崎)《復活してほしい夜行列車34》

 長崎へ直通した寝台特急「あかつき」の廃止は、西九州新幹線が開業する14年前でした。

 新幹線全通による発展的解消ならまだ仕方ないともいえますが、利用者減少による廃止だったのは寂しいことでした。

 値段相応のサービスだったのか、夜行列車ならではの利点は伸ばせなかったのか。唯一残るサンライズで、同じ轍を踏まないよう願うばかりです。

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▼2008年春の廃止を知り、長崎から「あかつき」に乗った。東京圏の駅に慣れていると、暗めのホームにも旅情を感じてしまう。
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▼まだホームのKIOSKもやっていた。新聞棚は、一般紙が6つ、スポーツ紙が5つ。今日は売り切れたのか、もう引き上げたのか。
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▼始発駅で自分の寝台を探す。この時間の出発なので、既にロールカーテンは降りている。しかし発車時には開けて、通路の補助イスから暗い外を眺めるのが習慣だった。
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▼前方へ行くと、レガートシート車が目立つ。関西-九州夜行にあった座席車は、旅に変化がつくし、フルリクライニングなのでよかった。客車6両で、19:47長崎発車。
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▼夜行列車ではやはり夜景が楽しみ。また九州の駅通過は、鳴り続ける通過警報音のドップラー効果を聞くのも楽しみだった。
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▼21:48鳥栖着。熊本発「なは」と併結し19分停車する。ここではホーム上屋と寝台車は違和感なく、普通電車だけが別世代のよう。
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▼最盛期は7往復も行き交ったという「あかつき」が、今や「あかつき+なは」で細々と走るのみになってしまった。
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▼翌朝、7:53京都着。壮大なホームが旅のフィナーレを飾ってくれた。こんな関西-九州直通夜行列車が、再び走る夢をずっと持っていたい。ありがとう、さらば寝台特急あかつき。
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撮影地 京都府京都市下京区東塩小路釜殿町

 

 

 

 

 

△カメラ Canon PowerShot S3 IS
△紀行日 2008/1/6(土)~6(日)

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思い出の寝台特急なは(新大阪-西鹿児島)《復活してほしい夜行列車33》

 沖縄はムリでも西鹿児島までは行ける最後の夜行列車だった、寝台特急なは。

 九州行のブルートレインは、各線とも車窓から存分に朝の海を眺められ、夜行列車の旅を満喫できたものでした。

 東海道新幹線と急行銀河・大垣夜行が長らく並行していたように、九州新幹線が出来たとはいえ、時間がかかってもいいから在来線で移動したい人たちはある程度いるようにも感じますが・・・。

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▼新大阪始発の夜行列車に乗るのは、165系の新宮夜行以来だろうか。「551HORAI」豚まんとビールを買って、個室に乗り込んだ。
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▼車高の違いを見て、「国電ひょうきん族」という言葉を思い出してしまった…。20:22新大阪発車。両矢印式の方向幕はどんな列車に表示されたのだろう。
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▼新快速待ちの長い行列が伸びる大阪駅4番線に、西鹿児島行が入った。「なは」は早速6分停車し、最優先の新快速を先に通す。
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▼夜行列車から、別世界のようなラッシュの光景を眺める。人混みは新快速に積み込まれ発車していった。こちらも大阪20:33発車。
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▼翌朝、7:09熊本着。ちょうどいい時間帯に着く。しかしこの先の区間で「なは」の車窓は最高潮を迎える。
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▼今日は凪。独占する窓一面に有明海が流れていき、こんな贅沢な旅はなかった。
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▼九州島内で見られた、丸みを帯びたヘッドマークもいい。改めて見てみると、シンプルだが絶妙な色使いだった「なは」。
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▼そして、10:23西鹿児島着。すでに新幹線高架駅が出来て在来線ホームは暗く、「西鹿児島」時代は終わろうとしていた。車販も支えてくれた、南九州への旅。ありがとう、さらば寝台特急なは。
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撮影地 鹿児島県鹿児島市武

 

 

 

 

 

△カメラ FUJIFILM FinePix4500
△紀行日 2003/4/30(水)~5/1(木)

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※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
 (1)夜行列車 旅が味わえる魅力
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 (5)夜行列車 安心して寝られる魅力
 (6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
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 (8)夜行列車 鉄道会社の事情
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(12)思い出の ムーンライトえちご
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