復活してほしい夜行列車 (9)これからの夢: 線路端紀行あとがき

2021/08/21

復活してほしい夜行列車 (9)これからの夢

　まずは復活してほしい夜行列車。

　夜行列車があって当たり前の時代がまた来ないかと、今日も夢を持ち続けています。

　シリーズ9回目は「これからの夢」です。

【①中距離にはムーンライトを】　かつて大都市から各地へ出ていた夜行快速やドン行夜行は、やはり鉄道ネットワークには欠かせない列車だと思う。1億人もいるこの日本の主要都市間を、思い立つ夜にふらりと乗れる列車があることがこれからの夢…。

【②全国にはサンライズを】　登場以来堅実に走り続ける、サンライズ瀬戸と出雲。ゴロンとなるのもよし個室でゆったりするのもよし、旅にもビジネスにも使える。今ふたたびサンライズがリニューアルされて、全国で乗れるようになることがこれからの夢…。

【③リゾートへはトワイライトを】　トワイライトやカシオペアほど、あこがれの夜行列車として一般の人まで話題にしていたことはなかったと思う。あのクラスの夜行列車で季節ごとに旅立ち、リゾート地北海道へ九州へと一晩を過ごすことがこれからの夢…。

【④新幹線には夜行を】　これだけ全国に新幹線網が広がった今、国鉄時代の夜行新幹線構想をもう一度考えてもいいのではないかと思う。在来線の夜行列車の旅とはうって変わった、夜行新幹線の旅も味わってみたいのがこれからの夢…。

【⑤いつかはななつ星】　近年の豪華列車、ななつ星・瑞風・四季島は、まずはその意気込みを買いたい。ただしカローラに乗るから「いつかはクラウン」になるように、日頃使う夜行列車があってこそ「いつかはななつ星」になるのではないかと。。

【⑥育て夜行好き世代】　夜行列車の魅力を、再び感じたい人や新たに感じたい人がいるのか、最近夜行列車ツアーが少し流行っている感がある。せっかくなら“夜行風”列車ではなくて、本物の夜行列車でもっと人びとを堂々惹きつけてほしい。

【⑦24時間ユニバーサルサービス】　国民の財産ともいえた国鉄を引き継いだ唯一の鉄道会社には、変わらず私たちの移動手段でいてほしいと思う。鉄道は日本のライフライン、大赤字は困るとしても地域や時間を超えたサービスの維持を願っている。

【⑧国鉄最後の約束は今】　今でも国鉄時代最後のチラシを見返すことがある。「夜行列車を残します」とあった。たとえ経営主体が変わったとしても、日本の鉄道網には変わりない。乗客は鉄道会社を選べない。どうか約束を守ってほしい。

撮影地　北海道網走市新町３丁目

△紀行日　乗車列車　カメラ
　①2003/1/18～19　ムーンライト信州［新宿→白馬］　FUJIFILM FinePix4500
　②2017/12/31～2018/1/1　サンライズ瀬戸［横浜→琴平］　Canon EOS Kiss X9
　③2003/12/30　カシオペア［札幌にて］　Canon PowerShot A70
　④2005/1/1～1/2　さくら［東京→長崎］　Canon PowerShot S1 IS
　⑤2008/12/30～12/31　はやぶさ［熊本→東京］　Canon PowerShot S3 IS
　⑥2008/12/30～12/31　はやぶさ［熊本→東京］　Canon PowerShot S3 IS
　⑦2008/12/30～12/31　はやぶさ［熊本→東京］　Canon PowerShot S3 IS
　⑧2003/12/30～31　オホーツク［札幌→網走］　Canon PowerShot A70