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2021年1月

2021/01/23

廃止発表された大垣夜行ムーンライトながらに復活してほしい理由

 ついに大垣夜行が廃止とは、鉄道旅行好きにとっては死活問題!です。

 大垣夜行ムーンライトながらは、『お客さまの行動様式の変化により列車の使命が薄れてきたことに加え、使用している車両の老朽化に伴い、運転を終了いたします。』と、廃止が発表されました(1月22日発表)。珍しく止める理由が書かれていますが、今回ばかりは思いの丈をぶつけざるを得ません。もう正直に書きます・・・。

 まず『お客さまの行動様式の変化』とありますが、そうではなくて、夜行列車だけが進化しなかったから他の手段が魅力的になり、利用者は自然と夜行列車を選ぶことが減ったのだと思います。自らのことは棚に上げて、利用者に責任転嫁するのはいかがなものでしょうか。サンライズや最近の豪華夜行列車、それに新車が入る夜行バスはにぎわっています。値ごろ感のあるビジネスホテルは続々と増えました。それに対して近年の大垣夜行で良くなったことは何があるでしょうか。

 また『列車の使命が薄れてきた』そうですが、夜行列車が失われ続けたこの20年は、意図的とも思える消極策によってその使命を鉄道会社自らが薄めていたとしか思えません。夜間移動する需要を拾おうとしない、需要を創ろうとしていませんでした。逆に、国民の資産だった国鉄から引き継いだインフラを独占して使う鉄道会社こそ、使命感を持って日本の大動脈東海道を昼夜支えることが必要なのではないでしょうか。通勤電車から高速列車、そして夜行列車までのフルラインナップをそろえてほしいものです。

 最後の『使用している車両の老朽化』は、これは理由ではなくて廃止にしたいための言い訳に聞こえます。運輸を生業にしているのに車両の古さを理由にするとは、自らの役割を放棄しているようなものです。もう掛ける言葉もありません。。

 

 ということで、大垣夜行に復活してほしい理由ですが、改めて考えてみると夜行列車の魅力にはいろいろあります。

(1)旅が味わえる
(2)週末に遠出できる
(3)早朝から動ける
(4)気軽に使える
(5)安心して寝られる
(6)旅の機会が増える

 今回は、大垣夜行が毎晩走っていた頃の深夜の浜松を振り返りながら、私にとっての夜行列車の魅力を考えてみました。

 

 

 

【旅が味わえる】 学生時代から長旅には行きも帰りも夜行列車を使っていた。一夜を境に日常と旅先とがはっきり分かれ、気分的に別世界を味わえるのが良かった。そしてクライマックスは、夜行列車で迎える明け方。これを旅と言わずして何と言おう・・・。
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撮影地 静岡県浜松市中区砂山町

 

 

 

【週末に遠出できる】 限られた週末や盆暮れGWにしか旅が出来ない身分にとっては、効率的な移動も大事なこと。さすがに月曜朝帰りしたことは少ないが、鉄道旅行好きにとって夜行列車は週末をフルに使うための決め技だった・・・。
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【早朝から動ける】 夜型人間にとっては、とにかく夜行列車に乗ってしまえば朝は絶対起きるので、ありがたかった。飛行機や新幹線といえども、朝5時現地着にはかなわない。夜行列車が僅かになった今、どれだけ自分の時間がムダになっていることだろう・・・。
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【気軽に使える】 学生時代は、鈍行夜行のコスパがありがたかった。私は夜行列車と周遊券に育てられて鉄道旅行が習慣となり、旅人生を歩むことができた。今の世代はどうやって長旅をしているのだろう。旅の選択肢から鉄道が外れてしまわないか・・・。
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【安心して寝られる】 興奮して目が冴えてしまうとか揺れるとかは置いておくとしても、運転手の注意力と腕にかかっている夜行バスと違って、線路をたどる鉄道ならまず余計な心配はいらない。全国に夜行列車があればもっと旅に出たくなるのに・・・。
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【旅の機会が増える】 18きっぷも夜行快速も、あれば使うが、無ければそれでも済む。それがあるだけで旅行・移動は増えるが、無ければ新幹線を使うものでもない。夜行列車により、訪日客だけではなく隠れた国内需要をもっと拾ってほしいと思う。
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 今は仕方ないとしても平時に戻ったときには、大垣夜行には是非とも復活してほしい、という夢を捨て去ることは決して出来ません。

 かつて国鉄時代に客車夜行廃止を反対の声が食い止めたと伝わるように、みんなで声を上げてなんとか復活につなげたいものです。

 

 

 

 

 



※関連記事 夜行アルプス復活で思い出す 長距離移動のグレート・リセットを 復活してほしい夜行列車の魅力 ドリームにちりんで年越し 大垣夜行に復活してほしい理由(今ここ) 復活してほしい中央夜行 サンライズ瀬戸で目覚めたら琴平 ありがとう14系客車夜行急行

 

△カメラ Canon PowerShot S3 IS
△紀行日 2007/1/1(月)

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※『復活してほしい夜行列車』シリーズ
 (1)夜行列車 旅が味わえる魅力
 (2)夜行列車 週末に遠出できる魅力
 (3)夜行列車 早朝から動ける魅力
 (4)夜行列車 気軽に使える魅力
 (5)夜行列車 安心して寝られる魅力
 (6)夜行列車 旅の機会が増える魅力
 (7)夜行列車 利用者からみた欠点
 (8)夜行列車 鉄道会社の事情
 (9)夜行列車 これからの夢
(10)夜行列車 個人的な興味 [1] [2] [3]

(11)思い出の ムーンライトながら
(12)思い出の ムーンライトえちご
(13)思い出の ムーンライト信州
(14)思い出の 夜行急行はまなす
(15)思い出の 夜行特急まりも
(16)思い出の 夜行特急オホーツク
(17)思い出の 夜行特急利尻
(18)思い出の 寝台特急北斗星
(19)思い出の 寝台特急はくつる
(20)思い出の 寝台特急あけぼの

(21)思い出の 夜行急行能登
(22)思い出の 寝台特急北陸
(23)思い出の 寝台急行きたぐに
(24)思い出の 夜行急行ちくま
(25)思い出の 夜行急行アルプス
(26)思い出の 寝台急行銀河
(27)思い出の 寝台特急あさかぜ
(28)思い出の 寝台特急さくら
(29)思い出の 寝台特急はやぶさ
(30)思い出の 寝台特急出雲

(31)思い出の 寝台特急日本海
(32)思い出の 寝台特急トワイライトエクスプレス
(33)思い出の 寝台特急なは
(34)思い出の 寝台特急あかつき
(35)思い出の 夜行特急ドリームつばめ
(36)思い出の 夜行特急ドリームにちりん
(37)夜行列車 駅発車案内表示
(38)夜行列車 駅ホームで発車を待つ
(39)夜行列車 車内で気ままに過ごす
(40)夜行列車 去りゆくテールランプ

 

 

 

 

 

駅名改称された「羽田空港国際線ビル」と「羽田空港国際線ターミナル」

 羽田空港の駅名が一斉に変更されるというので(11月26日発表)、まだ平時だった2020年1月に見てきました。

 先日いよいよ羽田空港へのアクセス新線が認可されましたが、駅名が気になります。ズバリ「羽田空港」となるのか。既存の2路線は戦々恐々としていることでしょう。とはいえ、国際線ターミナルだった地区へは当面入らないため、2路線にもメリットは残りそうです。

 

 

 

▼羽田空港から飛行機に乗ることはめったにないが、なぜかたまに訪れたくなる魅力が空港にはある。
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撮影地 東京都大田区羽田空港

 

 

 

▼ホーム下の立ち食いそば屋には一度しか入れなかったが、ほとんど行かないくせに…閉店は惜しいと思ってしまった。
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▼新駅が開業したのも最近だと思っていたら、早くも駅名改称されるとは。さすが伸びゆく羽田空港は違う。
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▼地下の京急空港線は、トンネル続きなので趣味的には印象が薄い。宣伝が派手なのはそのせい、ということはないだろうが。。
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▼ゆるキャラは日本人には抵抗ない感じだが、海外から訪れた人にはどう映るのだろう。これも日本らしさか。
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▼空港ではやはり展望デッキに出たくなる。すっかり稀少になったジャンボ機と出会えたが、これぞボーイングだと思う。
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△カメラ Canon EOS KissX9
△レンズ EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM
△紀行日 2020/1/13(月)

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2021/01/09

2021年初日の出は赤富士見える開成-栢山から

 2021年の初日の出は、久々に小田急線開成-栢山間で迎えました。

 さすがに遠出もはばかられるので、誰もいない足柄平野でのご来光でしたが、落ち着いた元旦となりました。

 今年は良い一年となりますように。。

※関連記事 随一の山間区間 夏も終わる足柄平野 2016年腰越初日の出 2017年犬吠埼初日の出 サンライズ瀬戸で目覚めたら琴平

 

 

 

▼2021年元旦の終夜運転が、前代未聞の中止になるとは。今年は朝家で起きて初日の出を見に行った。
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▼開成の保守基地が新年の夜明けを待っていた。
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▼元旦の足柄平野を、2021年も変わらずに小田急線が走る。
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▼開業時以来の架線柱が小田急線を支える。
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▼日の出時刻が近づき、まず富士山が赤く染まった。
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▼小田急線屈指の高速運転区間、さすが線路は良好に保たれている。
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▼いよいよ2021年の初日の出を迎え、ありがたく拝んだ。
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撮影地 神奈川県小田原市曽比

 

 

 

▼いつも堂々たる明神ヶ岳をバックに。良い一年を願って、近くの曽比稲荷神社へ初詣に訪れた。
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△カメラ Canon EOS KissX9
△レンズ EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM
△紀行日 2021/1/1(金)

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繰り上げされる最終急行海老名行に乗って、おやすみなさい海老名駅

 小田急線新宿0時20分発の、海老名までの最終電車になる急行に乗ってきました。

 かつて最終急行だった新宿23時35分発小田原行には数えきれず乗りましたが、終電が延長になってからはあまり乗る機会がなかったのです。2021年春のダイヤ改正で終電が繰り上がるというので、改めて海老名行の終電に乗ってきました。

 今度の終電繰り上げは、近年延長された終電はかなり遅いなぁと思っていたので、やむを得ない感じはします。ただし例えば、小田原行の新宿発は以前の23時35分発からさらに23時22分まで繰り上がるなど、長年定着していた利用者の生活時間が狭まる部分もあります。広範囲に影響する鉄道の営業時間には十分気を配ってほしい気がしますね。

 

 

 

▼零時過ぎの電車がこんなに充実していた希有な時代があった、と今後語り継がれることになるのだろうか。新宿発の終電は、車庫が移転してからも経堂の行き先が見えるのはうれしい。
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▼0時20分、新宿発車。さすがに年始2日夜でこの状況下とあって着席率は2~3割だった。23時35分発の頃はいつも混んでいるイメージがあった最終急行だが、それもそのはず小田原迄と片瀬江ノ島(接続)迄の最終電車を兼ねていたからだろう。その後終電狙いの乗客は、行き先別に分散したに違いない。
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▼途中新百合ヶ丘では1番線に入り、2番線の唐木田行へ接続を取るのが目新しかった。町田でも1番線に入り、2番線には上り町田止まりが入ってきた。大野で「海老名まで先にまいります」と車内放送されていたが、先も何も最終なのに。。1時9分座間発車の頃には、もうガラガラ。
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▼急行海老名行といっても新百合ヶ丘から全車各停海老名行なので、半ば準急に乗っている気分だ。1時13分、終点海老名へ。
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▼海老名でも1番線に入った。さっそく駅員氏が見回りに乗り込み、乗客を起こしゴミを回収していた。電車は「回送」表示にはならない。というのはここで夜間滞泊するからだろう。
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▼発車標は「運転終了」の文字もなかった。最後の乗客が出ていくまで駅員氏が見守っている。
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▼おやすみなさい、小田急線海老名駅。最後まで清掃お疲れさま。1時25分頃シャッターが降りた。駅が閉まるのを見るのは、東急桜木町以来かも。今度3月の改正から最終海老名行は20分早まり新宿0時発になるそうだが、駅も少しは休める時間が長くなるだろうか。
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▼そして1時30分、ホームや駅コンコースの電気が一斉に落とされた。輝くのは海老名電車基地の照明のみ・・・。
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撮影地 神奈川県海老名市上郷

 

 

 

 

 

《2021/1/16追記》 緊急事態宣言に伴い、新宿0時38分発以降の3本は1月20日から運転取りやめとなるらしい。元々利用が少なくなっている電車を減らすところでどれだけの効果があるのか、行政の要請内容はズレているような気がする…。

 

△カメラ Canon EOS KissX9
△レンズ EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM
△紀行日 2021/1/3(日)

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