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2020年7月

2020/07/24

予讃線伊予上灘駅で「伊予灘ものがたり」と交換待ち

 瀬戸内海の夕景で有名な下灘駅のお隣り、予讃線伊予上灘駅へ訪れてきました。

 今月7月の大雨で内子線が不通になっていましたが、海回りの予讃線は今回は無事だったようです。

 風光明媚な区間は地形が厳しいからでもあり、保守点検などの線路維持は容易ではないでしょう。

※関連記事 予讃線下灘駅の夕方は夕陽見に大勢集まる名所に

 

 

 

▼松山16:50発の八幡浜行で、予讃線伊予上灘駅に着いた。山沿いにカーブした交換駅だった。
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▼対向から「伊予灘ものがたり」号も着いた。普通列車からでも夕景を楽しめるが、専用列車だとさらに楽しめそう。
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▼ホーム中ほどの中継信号機柱。海沿いなので錆びるのも早いだろうが、材質の違いが明らか。
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▼駅舎はほぼ有人駅時代のままで、趣があった。伊予上灘駅の無人化は意外と遅く、1991年だったそう。
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▼外に出ると駅前の商店がちょうど店じまいするところで、店の方が海がすぐ近いよと教えてくれた。
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▼なるほど、確かに下灘駅より海へは近い。パラグライダーはどこから飛び立ったのだろう。
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▼八幡浜行は、キハ32とキハ54の2両だった。ワンマン・トイレ無し・ロングシートだが、空いていたのでそうは気にならない。
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▼ここが本線のままだったら一線スルー化も行われたろうが、昔ながらの本線の線形で宇和島方面へ向かう。
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撮影地 愛媛県伊予市双海町高岸

 

 

 

 

 

△カメラ Canon EOS KissX9
△レンズ EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM
△紀行日 2019/5/4(土)

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川辺川ダムに沈む予定の五木村頭地を走る産交バス

 線路端のその先へ、今回は熊本県五木村を走る産交バスです。

 川辺川ダムの準備が進んでいた2003年に、ダム湖に沈む予定だった五木村の旧頭地集落を訪れてきました。

 ダムに沈む予定地への訪問は、宮ヶ瀬ダム八ッ場ダムに次いで3箇所目でした。どこもかつての集落は空き地となってわずかに残った施設が哀愁を漂わせていました。限界集落などと違ってダム湖に沈むまでの一時的特異な光景でしたが、建設までの経緯を知ってからじっくりと訪れてみたかった気がします。

 今月2020年7月の豪雨で下流の球磨川が氾濫し、人吉や肥薩線には大きな被害が発生しました。ダム工事を最後まで進めておけば良かったのか、やはり身の丈を越える公共事業と借金は控えて清流と自然を守るべきなのか、全国各地に通じる論点は簡単には判断できそうにありません・・・。

※関連記事 今は八ッ場ダムの底、川原湯温泉駅最終日

 

 

 

▼熊本から大通峠経由で五木村に入った。産交バス「五木役場前」バス停にて、といっても役場は2002年に移転済みだった。緑鮮やかな山々のふもとでは昔からの集落の解体が進んで、土が露わになった光景に心が痛む。
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▼産交バス「頭地」バス停前にて。集落の背後ではダム湖に沈む高さまで木々の伐採が進んでいて、もはや後戻りできない段階かと思われた。この「早田商店」は代替地でご健在のようだ。
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▼木造校舎が残っていた五木東小学校。戦前からの建物で熊本県では最も古かったという。見た目は落ち着くが使う方々は大変だったろう。この年に高台の代替地に移転した。
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▼川辺川に架かる県道25号線の頭地橋。山里の落ち着いた光景は激変し、現在は背後に巨大な頭地大橋が架かったらしい。
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▼清らかな川辺川の流れ。まさかその後ダム建設が中止になるとは予想もしなかった。まずは良かった、と思っていたのだが・・・。
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撮影地 熊本県球磨郡五木村頭地

 

 

 

▼空き地だらけの頭地集落を産交バスがゆく。当時「頭地」バス停からの産交バス発車本数は、人吉産交 9本、内谷 2本、上荒地 2本、宮園 3本だった(平日ダイヤ)。今は頭地から奥へ行く産交バスは廃止されたらしい。
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▼頭地代替地に上がってみると、住みやすそうな広い道路と宅地エリアになっていた。よそ者が勝手なことを言ってもはじまらないが、自然発生的な古い集落の趣はなくなってしまった。。
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▼さらば五木村の旧頭地集落。
Googleストリートビューによると、現在旧集落は跡形もなくなったようだ。ダム湖に沈めば普段は忘れることもできようが、変わり果てた集落跡地が毎日見えてしまうとは、どんな思いになるのだろう・・・。
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△カメラ FUJIFILM FinePix4500
△紀行日 2003/5/3(土)

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《2020/11/21追記》 川辺川ダム建設を撤回した熊本県知事が、案の定今度は建設容認に転じるそうです。全てを覚悟して「ダムによらない治水」を目指したのかと思っていました。
 温暖化だ異常気象だといって、日本中をコンクリート化したらこの国は破産しないかと心配です。簡単ではありませんがむしろ環境に配慮した社会に変えて、温暖化を食い止めることが根本策なのではないかと・・・。

 

 

 

 

 

2020/07/12

さらば日高本線様似駅、また終着駅が消えてゆく(2021年廃止)

 日高本線様似駅へ、2017年に再び訪れてきました。

 昨年に続いて今年は「北の大地の入場券」が発売されるようですが、心配だった日高本線は新冠・静内・浦河・様似が発売駅になるようです。事実上の廃駅扱いになっていないことには、少し安心したのですが。。

※関連記事 清畠-厚賀61K328M、漁場通り踏切  大狩部の線路は崩れたまま さらば大狩部駅 昆布干す浜をゆく東町-日高幌別 さらば西様似駅

 

 

 

▼とうとう廃止の方向になってしまった日高本線東側。その終端に立った。全道に巡らされていた線路がまた消えてゆく。
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撮影地 北海道様似郡様似町大通2丁目

 

 

 

▼苫小牧からひたすら約3時間。長旅の終着駅ではJRバスと乗り換えかすぐターンするかだったので、あまり印象は残っていない。
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撮影地 北海道様似郡様似町大通1丁目

 

 

 

▼かつて大型時刻表の日高本線頁に、列車とバスが併記されていたことを思い出す。今や「列車代行 様」になるとは。
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▼「えりも」の案内標識が旅情を誘う。襟裳岬から乗り継いだときは乗り換え時間も短く、食料調達ができなかった記憶がある。
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▼かつて汽車旅の楽しみのひとつだった入場券収集。鉄道グッズの原点?が北海道では残っているのがうれしい。
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▼主が来ないホーム。2015年に不通となって以来このままとは、言葉も出ない。
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▼駅舎の隣に「様似乗務員宿泊所」もあった。ということは車両の夜間滞泊もあったのか。
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▼とうとう線路は広尾まで結ばれることなく、永遠に歴史を閉じる。思い出お~い日高本線。お疲れさま、さらば様似駅。
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△カメラ Canon EOS KissX9
△レンズ EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM
△紀行日 2017/8/16(水)

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箱根登山電車の楽しい旅路は復活するか

 いよいよ7月23日、箱根登山鉄道が待ちに待った運転再開になります。

 昨年秋の台風19号で不通になったのは、前代未聞のことでした。復旧は一時秋とも言われていましたが、あじさいには間に合わなかったものの夏に再開できるとは、復旧にかかわられた方々に感謝するばかりです。

 登山電車の旅路といえば、シーズン中は立ったままの乗車は当たり前で、いつも混んでいるイメージがありました。しかし昨年とは環境が一変してしまった今、再開後はどうなるでしょう。かといって、おしゃべりしながら旅も出来ないのでは、行楽電車ではないでしょうし。。

 今となってはノーマルだった頃がなつかしい、2014年のあじさいシーズンを思い出してみます。

※関連記事 宮ノ下駅でも空いていた 大平台駅スイッチバックで折り返す アレグラ号に初乗り あじさいしっとりと塔ノ沢

 

 

 

▼箱根湯本駅で出発準備をする登山電車。ここで全員乗り換えが必要だが、おかげで気分は一気に登山モードに切り替わる。
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▼塔ノ沢。乗り降りは多くない駅だが、珍しく荷物を持った人たちが降り立った。ここで降りたら深沢銭洗弁天に詣でよう。
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▼長くても3両なので、いつも混んでいるイメージ。かといって仮に新宿から10両強羅直通だったら、登山電車らしくないし。。
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▼塔ノ沢の前後はトンネルが続く。車内では、交通系ICカードPASMOの時代になっても補充券の発売が続いていた。
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▼トンネルを出ると登山電車随一のスポット、出山鉄橋へ。この橋があるおかげで登山電車の旅路はスリルも味わえる。
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撮影地 神奈川県足柄下郡箱根町

 

 

 

▼そして出山信号所でスイッチバック。反対側に動き始め、知らない人が驚いているのを見るのも微笑ましい。
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▼大平台でまたスイッチバック。一度くらい静かな温泉宿に泊まりに来たいもの。
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▼ロングシートでもこのくらいの乗車率だとくつろげる。新系列もいいけれど、いつまでもモハ1形・2形の旧車を味わっていたい。
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△カメラ Canon EOS 6D
△レンズ EF24-105mm f/4L IS USM
△紀行日 2014/6/29(日)

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