今なお残る米軍厚木基地専用貨物線廃線跡は相鉄線相模大塚から分岐
米軍厚木基地の専用貨物線跡を、2018年に歩いてきました。
2004年に一度歩いて以来の訪問になります。線路敷きは草ぼうぼうになる一方ですが、あまり雰囲気は変わっていませんでした。不思議なのは貨物列車が走らなくなってから久しいのに、撤去が行われないことです。
線路敷きは2017年に米国から返還されたそうですが(2017/9/8カナロコ)、身近な廃線跡なのでこのまま残ってほしい気はします…。
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▼相模大塚の海老名寄りに、本線から貨物線への分岐が今なお残る。いざというときに、まだ復活もありうると考えているのだろうか。
撮影地 神奈川県大和市桜森3丁目
▼相模大塚駅近くの住宅地を進む。主要な踏切には警報器が残るものの、第四種踏切はこの通り。大きくSTOPと書かれているということは、この貨物線沿線にもアメリカ人が多いのか。
▼その先の軌道敷で、ほとんど芝生敷きになっているところがあった。ここを相鉄の電気機関車ED10が通っていたとは、想像しにくくなってきた。
▼東名高速道路をオーバークロスする「大和五号橋」。NHKの東名定点カメラがこの近くにある。相鉄本線はいつも映るが、残念ながら貨物線は範囲外。ここを走る1日10万台のクルマのうち、何人がこの貨物線に気付くだろう。自分が東名を通るときには、貨物線と相鉄線を確認しないと気が済まない。。
▼独特なカタチをした、簡易な架線柱とビーム。専用貨物線の雰囲気をかもし出す。
▼東名を渡ると「在日米軍所属要員専用駐車場」が現れる。アルファベットのナンバープレートが見えたりして、基地が近いことを感じる。
▼沿線には、昭和55年製の踏切器具箱が多い。PCマクラギ化されたところもあるし、その頃はまだ将来がある貨物線と考えていたようだ。
▼そのうち南関東防衛局が管理する国有地が現れ、線路はフェンスの手前で途切れる。前回訪問時には厚木基地内へも線路が延びていたが、撤去されていた。ただし最後の架線柱が、いまだに架線を引き込んで基地内に立っている。
△カメラ Canon EOS KissX9
△レンズ EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM
△紀行日 2018/2/12(月)
▽Webサイト 線路端紀行
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